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ボデガス・アスル・イ・ガランサ
ワインを愛する3人の若者が届けるエレガント・ビオ!
自然な栽培を育む砂漠の気候
スペイン北東部の砂漠地帯でワインを造る“たった一軒”のボデガ
■クオリティの高い、自然なワイン造りを目指して
ボデガス・アスル・イ・ガランサの設立は2000年。スペイン北東部ナバーラD.O.に、若い仲間3人が立ち上げたワイナリーです。
ワイナリー設立の動機は、「自分たちが理想とする自然なワイン造り」を実践すること。醸造家のマリアとダニエルは、もともとバルセロナの醸造学校で同級生でしたが、そこで学ぶうちに二人は「ワイン造りとは技術ではなく、自然な表現が生まれる手助けをすることだ」という考えを共有するようになります。醸造学校を卒業後、それぞれ修業のために別の道を歩み、ブルゴーニュ、オーストラリア、南アフリカ、アルゼンチンなどで経験を積みますが、その一方で、自分のワインを造りたいという夢は膨らんでいきます。そして2000年、マリアの兄でアーティストでもあるフェルナンドを迎え遂に夢の第一歩を踏み出したのです。
■有機栽培にはこれ以上ない最適の地
満を持して選んだのは、国立公園にも指定されているヨーロッパ最大の砂漠地帯ラス・バルデナス・レアレスの一端、カルカスティーリョ村に50年以上もの間打ち捨てられていた一軒の元協同組合。
畑はもちろん砂漠の外にありますが、砂漠の乾燥した空気とピレネー山脈から吹き降ろす北風のお蔭で病気や害虫を寄せ付けません。気候的に難しい地で有機栽培を実践するのは大変なことですが、このテロワールのお蔭で、ワイナリーでは無理なく自然な栽培に取り組むことができるのです。
■ダニエル・サンチェス・ノゲ氏
ワイナリーを主導するのがダニエル。醸造学校卒業後、オーストラリアのミルドゥラ、クナワラ、 南アフリカのポーターヴィル、アルゼンチン、メンドーサのボデガ・ヒメネス、スペインではペネデスのセリェール・マス・プジョとプリオラートのマス・デン・ジルなど、世界各地で豊富な経験を積んでいます。この経験が、ボデガのワイン造りを支えています。
■マリア・バレナ・ベルスネギ氏
醸造学校卒業後は、ペネデスのロゼス・ビラ、ナバーラのゲルベンス、ブルゴーニュのドメーヌ・トラペにて修行を積んだマリア。主に栽培を担当していますが、ワイナリーの柔らかくきれいなワイン造りは、女性ならではの感性を活かしたマリアのアイデアも大いに影響しています。
ボデガス・アスル・イ・ガランサのワインは、驚くべきそのきれいなスタイルもさることながら、他と違う若い活気に溢れた独特のイメージがあります。ラベルやビジュアルイメージを形作るのが、マリアの兄、フェルナンド。言葉やイメージに長けたアーティストとしての視点から、ダニエルとマリアが造り出すワインを支えています。
■テロワールを自然に表現する柔らかくエレガントなワイン
リリース当初、アスル・イ・ガランサのワインはその柔らかくエレガントなスタイルで人々を驚かせました。ナバーラというD.O.の古いイメージ、タニックで濃いというステレオタイプのスペインのイメージとは全く違う、きれいで自然なスタイルが特徴です。ボデガのこうしたスタイルを実現するのが、自然な栽培で収穫した完璧なブドウ、区画ごとの醸造、自然酵母、醸造タンクの選び方等あらゆる面での注意深い配慮が、それを可能にしています。
「私たちのワインは、一本のボトルに託された五感の旅をお届けするものです。ワインが育まれた太陽や雨、土地や風を感じながら楽しんで飲んでもらうことで、これからワインを通して出会う様々な世界への個人的な探求への始まりとなることを願っています。」
◆ハーブの利用
病気の心配は少ないとはいえ、より健康なブドウを育てるための工夫は欠かせません。アスル・イ・ガランサのユニークな試みとして、ハーブエキスの利用があります。トクサ、イラクサ、カミツレなどのハーブを煎じたものを畑に撒くことで、ブドウの樹にエネルギーを与えることができ、抵抗力が増すようになります。これはビオディナミの考え方を取り入れたもので、ホメオパシー医療にも似ています。
◆過酷な環境が育む小さな宝石
自然栽培には最適な砂漠地帯でのブドウ栽培ですが、その過酷な環境から果実はとても小さくなり、収量は望めません。その為、アスル・イ・ガランサ周辺には未だに一軒もワイナリーがないわけですが、この小さなブドウの凝縮感は見事なものです。品質を重視する彼らに、収量の少なさはかえって魅力になるのです。
◆カギは畑の中にある
ワイナリーでは「ワイン造りは自然な形で行わなければならない」と考えています。
それは、ワイン造りとは自然な表現が生まれる手助けをすることだと信じてるから。ヴィンテージ毎に気象条件が違うように、ワイン造りには決まったレシピはなく、ワイン造りの方法を、こうした様々な自然の条件に合わせていくべきだ、と考えています。そして私たちはこれを「直感のワイン造り」と呼んでいます。自然な栽培に無理のない場所を選んで有機栽培をすることで、彼らが目指す品質に到達しやすくなると信じています。「悪いブドウから良いワインはできない。カギは畑の中にある」、と口癖のように話します。
■ワイナリー名:アスル・イ・ガランサ
スペイン語で「アスル」は青、「ガランサ」は、輝きのある深い赤色を意味します。
「アスル」はスペインと畑のテロワールの象徴である、空の青さから来ています。強い日差しと乾燥した空気のスペインは、空の青さが違います。そのスペインでもワイナリーのある砂漠地帯の空の青さは群を抜いています。強烈な青さはワイナリーの心そのもの。この青さに、「ガランサ」が混ざると、フレッシュで凝縮感に溢れた果実の色、つまり彼らの赤ワインの色になります。ボデガの名前には、その想いが込められています。
安定した収量と質の高いブドウ
健康なブドウを育てた後は、本当にブドウが熟した瞬間に収穫を行うことが非常に大切です。そのために、収穫前には全ての区画のブドウのサンプルを採って何度も分析をし、収穫時を決めていきます。そして、それだけでなく収穫した後も、もう一度良いブドウを選別するようにしています(写真)。もともと収量が少ない過酷な環境でのブドウ栽培の上、更に厳しい選別をかけるわけですが、逆にそれが強みとなり、ワイナリー全体の収量はその年の気候に影響されることなく安定しています。これも強みの一つです。
◆夜間に収穫
2012年からは、夜に収穫することにしました。収穫する人々にとってこれは大変嫌な作業ですが、こうすることでよりスムーズにワイン造りへと入ることができます。夜間に収穫したブドウは約10度の状態でセラーに持ち込むことができるため、低温のままゆっくりと醗酵が始まります。こうすることで、ワインはさらにエレガントで繊細なスタイルになります。
1940年から1960年にかけて建設された元協同組合の施設を買い取ってワイナリーを立ち上げたアスル・イ・ガランサ。その理由は、この元組合の設備が、「コンクリートタンク」だったから。4,000から20,000リットルの小さなタンクからなるこの横長のコンクリートタンクこそが、ワイナリーのスタイル「柔らかくてきれいなワイン」造りに欠かせないものです。
◆ステンレスタンクは使いません
珍しいことにボデガでは、ステンレスタンクは一切ありません。フレッシュでフルーティな味わいはステンレスタンクでも出せますが、ステンレスタンクで醗酵させるより、コンクリートタンクで醗酵させるほうが良いと考えています。なぜなら、ステンレスタンクは空気を完全に遮断してしまうのに対して、コンクリートタンクでは醗酵中にワインが適度に呼吸するため、フレッシュさだけでなく、ブドウの味わいがよく馴染んだより深みのある優しさが出るからです。収穫したブドウは品種や区画ごとに醸造され、テロワールを純粋に表現した品質の高いワインとなります。
商品番号4500a
クール指定推奨商品
アセロラやラズベリーの豊かな香。
口に含むと上品で繊細な果実味と仄かな甘味、きめ細かい渋味、素晴らしい味わいです。
ブドウ品種 ガルナッチャ 85%/テンプラニーリョ 10%/ガルナッチャ・ブランカ 5%
アルコール度数:13%
実質糖度:4.25・PH:3.7
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